静岡県浜松市の十全記念病院YouTubeチャンネル

透析センター

透析センター(全72床)は、北側に天竜の山並みを望む明るい環境のもと、総勢約30名のスタッフが「透析患者をチームで支える」医療を提供しています。透析患者様の中には心臓疾患や糖尿病、下肢の血流障害などを合併し、体力も著しく低下している方が多くいますが、当院では各分野の専門医を中心とした多職種連携チームを編成し、患者様の状態把握および、最適な治療の選択を行っております。特に下肢の血流障害からくる諸症状については、進行すると重大な合併症を引き起こす事があるため早期発見・早期治療が非常に重要となってきますが、当院には県下でも屈指の治療実績を誇る下肢救済センターがありますので、患者様には安心して透析を受けて頂けるものと思います。

外来透析 24床 8:00~(順次治療開始)

送迎車によるドア(自宅玄関)とドア(透析センター)の通院透析

当院では3台の送迎車を有しており、1台につき6名(うち車椅子2台)の患者様の乗車が可能です。患者様の自宅玄関先のドアまで送迎を行い、ご家族様の負担の軽減に努めています。送迎時間につきましては、可能な限りご希望に沿うように検討します。

臨床工学技士による安全な医療提供

患者様の治療を行う機械をコンソール(患者監視装置)といいます。コンソールは各種治療条件を調節・異常を監視する重要な機能を持っているため、日々のメンテナンス、消耗品の交換、動作チェック・調整などが不可欠となります。透析センターでは、臨床工学技士がコンソールの他、多数の医療機器の保守・運用を行い、安全な医療の提供に努めています。

清浄な透析液の確保

近年の透析治療においては、透析液の清浄化が重要視され、血液中に直接透析液を入れる治療法である血液透析ろ過法(HDF)が主流となっております。きれいな透析液をしようすることで、微細な炎症反応が抑えられて、「残存腎機能の保持」「栄養状態の改善」「貧血の改善」の効果が期待できます。当院では、定期的に水質の評価を実施し、きれいな透析液の確保に努めています。

ナースコールを必要としない頻回の巡視(要望によりナースコール可)

透析中には、常に複数人のスタッフが患者様の状態を把握しています。安心・安全・安楽な透析治療を受けて頂くために、透析中の変化に対しては。血圧計をはじめとする各種モニタリング機器(心電計・パルスオキシメータ・超音波診断装置など)を使用し対応しています。

定期的な検査と適切な水分管理・美味しい食事

当院で透析治療を行うのは1週間(168時間)のうち12時間しかありません。ですので、残りの156時間は、患者様自身・ご家族様の治療への理解と適切な食事・水分管理が必要です。当院では、臨床工学技士・透析看護師・管理栄養士が血液データなどをもとに患者様、個々に合わせた食事・水分量の提案をしています。

入院透析 48床 8:30~(順次治療開始)

入院透析は、8:30~順次入室し、体重測定及び全身状態の確認の後に治療が開始されます。治療中は、テレビを視聴し過ごされる方が多くいますが、積極的にリハビリを行う方もいます。治療終了後は、順次帰室し食事となります。その後は個人の時間となり、デイルームでゆっくり過ごされる方や、リハビリを行い早期退院を目指す方もいます。天気の良い日には、リハビリ庭園を利用した運動療法を行ったり、週末にはレクリエーション会として映画鑑賞なども行い、患者様の入院生活にメリハリをつけるよう取り組んでいます。

庭園を利用した運動療法
デイルームを利用した作業療法
レクリエーション会

透析中のリハビリテーション

透析患者様に重要なのは「よく食べる(適切な食事)」「よく動く」「十分な透析」を実施することです。透析患者様は、健常者と比較して筋力も体力も低下しやすいため、しっかり食べて動くことが重要です。当院では、体組成計を用いて定期的に患者様の筋肉量の評価を行い、衰えている箇所のリハビリを重点的に行っております。

ゴムバンドを使用した下肢筋力訓練
エルゴメータ

透析中のリハビリテーションの効果

  • 末梢循環の改善に伴いリンなどの老廃物の除去・透析効率の上昇
  • 下肢の筋肉量の維持・強化、関節可動域の維持・拡大
  • 血圧の安定化(起立性低血圧の改善)
  • 心肺機能の改善
  • 腸管運動の促進による便秘の改善
  • 笑顔が増える

透析看護師によるフットケア

近年、透析導入となる方が増えていますが、同時に重大な合併症であるPAD(末梢動脈疾患)やCLI(重症下肢虚血)も増加しています。これらは、治療を行わないと右に示すように進行していきます。初期の症状としては足の痺れ、冷感から始まり、最悪の場合は下肢の切断を余儀なくされることもあります。当院では、透析患者様のフットチェックを重視し、足の色調、自覚症状、爪、皮膚の状態、動脈の触知などを定期的に確認しています。

当院では、月1回看護師がチェックリストをもとに足の観察をしています

メリット①患者様とのコミュニケーションを図り生活状況の把握ができる。
メリット②患者様・ご家族様へ足病変の処置方法の指導を定期的に行い、足への関心を高める機会ができる。
メリット③週3の透析日に足の相談を行える環境を整えることで、足病変発祥の予防・異常の早期発見と早期治療・フットチェックやケアの継続ができる。

そして、足に異常のある患者様には医師の観察、検査、処置、治療を実施致します。

看護師が患者様の全身と足の状態を把握し、足病変の早期発見や予防的な介入をしていきます。「少しでも長く歩ける足を守り、足から全身を看る」を目標に、趣味や外出を楽しむ足、自立した日常生活を維持する足となるよう、フットケアを行っています。

泡パック
足浴

各種検査による全身評価の実施

透析患者様には、定期的な全身状態の検査を推奨します。当院では、定期検査により透析条件の適正評価、治療効果判定、栄養状態の評価、合併症の早期発見をし、エビデンス(根拠)に基づく治療を行っています。また心エコーや骨密度、頭部・胸腹部骨盤CTといった画像検査、さらに様々な合併症に応じた検査も行います。ほか、希望の方には、眼科・歯科の検診も実施しています。

血管アクセスセンター

透析専門医と血管外科専門医がバスキュラーアクセストラブルに対応

血液透析を受ける患者様にとって、バスキュラーアクセス(透析用の血管)であるシャントは非常に重要なものですが、血液透析(年間に約160回)の度に血管穿刺が行われるため徐々に血管は疲弊していきます。バスキュラーアクセスの寿命には個人差がありますが、高齢者や糖尿病を合併する患者様では短い傾向にあります。当院では、バスキュラーアクセスの状態を毎回の透析で観察・評価し、問題があれば、透析専門医と血管外科専門医が迅速に対応しております。

糖尿病・透析・高齢のリスクにより起こる下肢の血管トラブルにも対応

末梢動脈の閉塞性疾患である閉塞性動脈硬化症(ASO)は、糖尿病・透析・高齢患者様のいずれにも発症しやすいものです。当院では、2020年8月にカテーテル治療を行う最新の血管造影室を設置し、短時間で低侵襲(患者様の体の負担の少ない)な検査、および治療を行っています。A S O の治療としては、禁煙・運動療法・薬物療法が中心となりますが、当院では血管カテーテル治療だけでなく、外科的治療(バイパス手術)も行っています。県内、全国でも有数の治療症例数を誇る施設として、全力で治療に取り組み、下肢切断リスクを軽減します。症状により治療方針は違いますが、脚が冷たい、歩くと痛い、足の傷が治りにくいといった症状がある方はぜひ血管外科(下肢救済センター)を受診してください。

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